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脳が欲するものと逆をいく

先日、書店をぶらぶらしていた時に見つけた本がある。

「スマホ脳」という本だ。

その本の帯が自分を惹きつけた。

気になった点は二つ。

一つは、スティーブ・ジョブズは子供にiPadを持たせなかったということ。

もう一つは、集中できない原因はスマホにあるということだ。

本を開いて目次を眺めていると、ものすごく当てはまる。

特に昔に比べて読書に集中できなくなっていないかという点では、ものすごく共感できる。

昔は、一日中読書することができていたのに、最近では少し話が難しくなるとスマホに手が伸びてしまう。

そのような経験を実際に感じており、重要視してはいないが、問題として感じていた。

作業をするにも集中力が散漫になる。

そのような状態をなんとかしなくてはと感じていたとろろなのだ。

結局Amazonで本を購入。

新品で買ったので、一回読み終えたら、そのままメルカリで売るつもりだ。

なので,一回も読書で内容や使える部分を記録しておく必要がある。

逆にそのようなプレッシャーが、いい緊張感を与えてくれる。

スマホやノートにメモをとりながら読書をしている次第だ。

半分くらい本を読み進めて感じたのは、スマホとは人間の脳を興奮させる、最高のドラッグだということだ。

今まで進化の過程を踏まえると、人間の脳は現代社会に全く適応できていないということだ。

ここ数十年の間で、世の中のルールがガラッと変わってしまったのだ。

飢えて死ぬ人間よりも、食い過ぎで死ぬ人間が増えている。

昔は強い人間として、大きな、太っている人間がパートナーとして選ばれやすかったのが、その選び方が逆転して、一見自分の欲望をコントロールできているように見える人がモテたりするのだろう。

実際には単に胃腸が弱かったり、食事をするのがめんどくさいというようなズボラな人間もいるかもしれないが、それらを見分けるのは困難だ。

痩せている人が、パートナーとして選ばれやすくなり、太りやすい遺伝子を持つ人は徐々に淘汰されていくのであろう。

今後はより理性を重んじることのできる人間が生き残っていくのではないだろうか。

合理的な判断を積み重ねることのできる人間が財をなし、子供を残す。

それ以外の貧乏人は、自分の子孫を残すことはできない。

今までには無かった自然淘汰が起こっていくのであろう。

本の中では、脳の報酬系について解説されている。

不安というものは人間だけに起こる現象であり、他の動物では生じない。

ちなみに期待は生じる。

どちらも、現状では起こっていないことに対して、抱く感情である。

その差は、ポジティブな感情か、ネガティブな感情かの違いだ。

不安の先にはうつ病などの精神疾患があるが、それらの病気も減の中では一定の役割がある。

鬱状態になると免疫力が高まるそうだ。

その他にも危険から身を遠ざけてくれる。

本能のままに今の世の中を生きていくと、生活習慣病になるが、本能を誤魔化していても精神疾患になりかねないとは恐ろしい世の中だ。

スマホやSNSが人間の脳を大きく変えてしまうというのは驚きだ。

そして、SNSを開発した担当者自身が、その洗練された人間を虜にする仕組みに対して恐れを感じるようになってさえいるというのは驚きだ。

なんでも夜にとんでもないものを開発してしまったのではないかと目が覚めるらしい。

そのような話を聞いていると、自分自身もスマホやSNSとのつき会い方を考えなくてはならないと感じる。

対応策についてはこれから読んでいく部分に書かれているので、しぶんなりに落とし込んでものにしていきたい。