頭痛と肩こり、便秘の共通点はどんなところにあると思いますか?
どれもが体の不調です。
今回は、交感神経の亢進という共通点から、3つの対策を考えていきたいと思います。
交感神経の過剰な興奮を抑えることで、副交感神経が働きやすくなります。
そうなると、体を回復させる働きが強まりますので、頭痛、肩こり、便秘、3つともにいい影響を与えますよ。
目次
頭痛・肩こり・便秘の共通点
頭痛・肩こり・便秘には共通する点があります。
どれもが、交感神経の緊張が原因となって症状を発症しやすいという点です。
頭痛と肩こりの関連性は、皆さん知るところだと思います。
しかし、その2つの症状と便秘にも繋がりがあるということを意識される方は少ないのではないでしょうか?
それを理解するためには、自律神経について理解する必要があります。
自律神経ってなに?
自律神経について、簡単に説明すると、人間が意識しなくても働いてくれる神経です。
神経が働くことで、体を動きやすくしたり、体がしっかりと回復できるように働いてくれます。
動く時に働くのが、交感神経。回復する時に働くのが副交感神経です。
慢性的にストレスが掛かってしまうと、慢性的に交感神経が緊張している状態になってしまいます。
そのような状態になると、体を回復させる働きが鈍ります。
たとえば、食欲が減ったり、便の出が悪くなったり。
このような、神経の働きが便秘の始まりになったりします。
また、交感神経の緊張が続いていると、肩こりが生じやすくもなります。
交感神経の中継所となる、交感神経節という部分が、胸の背骨の近くにあります。
交感神経の緊張が、周りの筋肉も緊張させることがあります。
そうなってしまうと、胸の周りの関節や、肩甲骨の動きが悪くなります。
そして、肩こりの原因となってしまいます。
現代社会は自律神経の不調が起きやすい
現代社会は、様々なストレスが人間の体や精神に与えられます。
昔のように、狩猟生活を送っていたならば、これほどのストレスを受けることはなかったでしょうが、もはや避けて通ることはできません。
いま不調を抱えているということは、あなたの体は今の生活上のストレスに耐えることができていません。
なので、休めば確かに回復しますが、働き始めたら、必ず不調が生じます。
そこで、いかにストレスを受けずに生活するか。もしくは、ストレスを受けた体を、いかにその日のうちに回復させるかという点が重要になります。
そして、そこから、ストレスに強い体つくりをしていくことで、体の不調を減らしていけます。
そのような話をすると、生活のために働くことはやめることはできないとお話される方がいらっしゃいます。
なにも、仕事をやめろと行っているわけでは有りません。
重要なのは、ストレスを「引く」ことができないなら、ストレスを解消する方法をその日に「足して」あげてほしいということなのです。
これは、お金のかかるようなことじゃなくても大丈夫です。
水をたくさん飲む、という方法もありますし、ストレッチをする方法もあります。
ストレスが溜まることを諦めるのではなく、何らかの対策を取り入れましょう。
問題は続かないことですよね。
生活を変える必要がある。
毎日ストレスを受けるのであれば、毎日ストレスを解消しなくてはなりません。
「食べることが、ストレス解消法なの。」とお話される方もいます。
確かに、食べることで回復の神経である副交感神経は働きやすくなるので、いっけんストレス解消に効果的です。
しかし、その反面、慢性的に副交感神経が働く状態にもなる可能性があります。
交感神経と副交感神経はバランスを取れている必要があります。
むやみに食べることでストレス解消を図る方法は、長い目で見た時に別の不調を引き起こす可能性が高いので、避けたほうが良さそうです。
せいぜい、たまに美味しいものを食べるくらいにしときましょう。
食べ物よりも、「みずをたくさん飲む」方が体にはいいでしょう。
コチラも副交感神経の働きを良くしてくれます。
食事と違って、血流改善効果もあります。
一日の水分の量を増やしたことで、体の不調が軽くなったという例をたくさん見たことがあります。
どんな方法であれ、生活に取り入れられるものという視点を持って探してみましょう。
まとめ
頭痛と肩こり、便秘には自律神経の問題という点で共通している点がある。
これらに対処するには、一日あたりのストレスを受ける分、ストレスを解消する、足し算引き算の視点が必要となる。
解消法は、一日単位で見ていくことが望ましい。
そのためには生活習慣として取り入れられるものを探していきましょう。