予防医療

コロナウイルスにかかりにくい体を作る【行動体力と防衛体力】

コロナウイルスが流行り始めた時、これほど世界中に蔓延するとは思いませんでした。

3/11現在、イタリアでは大幅に感染者が増えています。

日本とは異なり、検査を受ける人が多い影響もあるのでしょう。

日本は、それに比べて検査を受けている人が少ないような印象を受けます。

コロナに感染しているとわかったとしても、現状、有効な手立てはないから、病院に行っても、感染しているとわかるだけで終わってしまいます。

かぜといっしょですね。

ストレッチ専門店の管理者が、気合が足りないからコロナに感染するなどということを言っているようです。

感染することは気合では止めることはできません。

しかし、感染してもひどくならないようにすることは、感染症に強い体つくりをすれば、できるはずです。

目次

防衛体力と行動体力

感染自体は防ぐことはできませんが、感染しにくい体を作ることはできるはずです。

風を引きやすい人と、風を引きにくい人がいるのと同じことですね。

どのような要素によって、感染症にかかりにくい体になるのでしょうか。

栄養をきちんと取る。

睡眠をきちんと取る。

もちろんそれらの要素も該当します。

もう一つ、大事なことは体力を底上げしておくことです。

体力がある人は、感染症にかかりにくいです。

運動の習慣を身につけたことで、風邪にかかりにくくなったという人もいるのではないでしょうか。

それは、体力がついたからだといえるでしょう。

しかし、体力とは何なのかを明確に答えることのできる人は少ないと思います。

そもそも体力には2種類あります。

行動体力と防衛体力です。

聞いたことありますか?

行動体力とは文字通り、行動を起こすための体力のこと。

筋力や筋パワーのことです。

一般的な体力はこちらのイメージですよね。

それに対して、防衛体力とはなんでしょうか。

防衛体力とは、外部からのストレスに対する抵抗力のことです。

寒さに強かったり、細菌やウイルスなどに対しての免疫力と思ってもらっていいと思います。

今回流行しているような、感染症に対しての強さは防衛体力によるものといえます。

どうすれば防衛体力がつくのか

それでは、どのようにすれば、防衛体力がつくのでしょうか。

防衛体力を付ける方法は、行動体力をつけることです。

2つの体力は完全に別々のものではなく、共通するものがあります。

行動体力が高まれば防衛体力も高まります。

しかしながら、現行の学校教育では、そのような知識を子どもたちに残すことはできていないと思います。

以前の記事でも書きましたが、運動習慣のある人は特に若者において非常に少ないという結果になっています。

コロナウイルスがこれからさらに流行していくとみられています。

外出制限が進むと、行動範囲画へり、体力の低下につながってしまいます。

これでは、免疫力が低下してしまいます。

このような状態だからこそ、運動を続け、感染症に対する免疫力を高めていく必要があるでしょう。

運動は重症化予防

コロナウイルスで死亡する人は、体力の低下した高齢者が多いです。

もしくは、極度の疲労に追い込まれている医療従事者ではないでしょうか。

現場で頑張っている医療従事者の方には頭が下がります。

彼らの努力なくして、現状を踏みとどめておくことは難しいはずです。

できれば、一般の方が防衛体力を高め、感染症に対する免疫力を高めておくことが望ましいです。

方法としては、運動をすることです。

生活の活動量を増やすことです。

一日3000歩しか歩かない生活を5000歩歩く生活に変えることです。

スポーツジムの閉鎖が進んでいますが、運動の習慣は継続する必要があります。

自宅でスクワットするのもいいですし、外へウォーキングに行くのもいいと思います。

必要以上の外出制限は、防衛体力を低下させ、感染症の重症化を招きかねません。

感染を完全に防ぐことは難しいです。

なので、これからは感染を防ぐではなく、感染しても大丈夫な、感染しにくい体つくりを意識することが望ましいと考えています。

体力をつけるための具体的な運動量

ここで勘違いしてはいけないのは、がむしゃらに運動すればよいのかというとそうとは限らないというところです。

アスリートは実は防衛体力は少なかったりします。

マラソンのランナーやボクサーがかえをひきやすいのはそのためです。

特に体重をコントロールする必要のあるアスリートは、防衛体力は下がっている人が多いですよね。

運動する前の段階として栄養状態が正常なのが条件です。

具体的な指標は、血液検査などで判断できますが、急激に体重が減ったり、BMIが極端に低くなければ大丈夫でしょう。

僕がおすすめするのは、エスカレーター、エレベーター禁止です。

通勤がある人は、階段とエスカレーターがある場面では、必ず階段を使うようにしましょう。

個人によりますが、まずはそのあたりから始めることをおすすめします。

主婦の人は、複数のスーパーで最安の商品を探すことを日課にする方法もおすすめです。

安いもののために、隣町のスーパーまで自転車を漕ぐ人はパワーのあるイメージですよね。

些細なことではありますが、日常の積み重ねが大事だと思います。

とくに、筋トレやらジム通いが続かない人こそ、日常に運動を溶け込ませることが大切だと思います。

まとめ

これから必要になるのは、感染予防ではなく、重症化予防。

必要以上の外出制限は、体の防衛体力を低下させ、感染時の重症化リスクを高める。

運動量は維持、もしくは高めておく必要がある。