予防医療

体からのサイン~血圧~

 先日、フィジカルアセスメントの勉強会に参加してきました。

 フィジカルアセスメントとは、体の生命徴候(バイタルサイン)からその人の体の状態を読み解くことです。特に勉強会では、血圧、脈拍、呼吸について取り上げられていました。

隠れた殺し屋 高血圧

 高血圧はサイレントキラー(隠れた殺し屋)と呼ばれ、知らない間に体を蝕む実は怖い病気です。ちなみに、高血圧以外でも、脂質異常症や糖尿病もサイレントキラーとされています。

 血圧が高いとは一体どのような状態なのか。それを考える上で、血圧がどのような要素に左右されるのかという点を考えてみましょう。

血圧の規定因子=1回拍出量×心拍数×末梢血管抵抗

となっています。この式でピンとこないのは、末梢血管抵抗ではないでしょうか。末梢血管抵抗とは簡単に言うと血管の柔らかくらいに考えておくといいと思います。手足が冷えると、筋肉や周りの組織が固くなり、血管自体も伸び縮みしにくくなるので、末梢血管抵抗は高くなります。

 高血圧の基準は、140/90mmHgとなっています。この数値を超えている方は要注意です。どういった方がなりやすいかというと、喫煙、脂質異常症、ストレス、運動不足などが影響します。

 上の血圧、下の血圧があると思いますが、皆さん上の数値を気にされる方が多いと思います。上の血圧と下の血圧はどのような数値を表しているのでしょうか。

 一般的に上の血圧と呼ばれるのは、収縮期血圧と呼ばれるもので心臓が収縮して血液を送り出すときに血管にかかる圧力のことです。逆に下の血圧は、拡張期血圧と呼ばれます。心臓が緩んでいるときに全身の血管の弾力や筋肉の力で血液を心臓に送り返すときに血管にかかる圧力のことを言います。心臓の栄養を補給する血管は、心臓の側面を這うように走っているので、心臓がある程度緩んでいないと血の流れが悪くなってしまいます。この度合いは、下の血圧で把握します。

 代表的なところでは、上の血圧は、圧が高まりすぎて血管が破ける恐れを表しています。脳の血管が破けてしまう病気が脳出血になります。下の血圧が高くなると、今度は心臓の栄養血管が血が足りなくなります。これは、狭心症や心筋梗塞と呼ばれる病気になります。

 他にも、血圧から知る事のできる数値があります。

平均血圧と脈圧

 普段の血圧測定からわかることがもう一つあります。

脈圧と平均血圧(Medicaより一部引用)

 平均血圧と脈圧と呼ばれるものです。いわゆる平均値とは異なりますので、分けて考えましょう。脈初は上の血圧と下の血圧の差。平均血圧は、下の血圧に脈圧の1/3の数値を足したものです。

 平均血圧の正常値は90mmHg以下。目標血圧は65mmHg以上です。抹消の動脈硬化の具合を表すので、内臓に血液がきちんと流れているのかを見ることができます。

 それに対して、脈圧は正常範囲が40mmHg~60mmHg。中枢部の太い血管の動脈硬化を表しますので、全身いきわたる血流の指標になります。この数値が低くなってくると心臓にかかる負担が大きくなってきますので注意が必要です。

高血圧を治療するには

 高血圧を治療するには、食事療法が効果的です。最近では味噌汁に玉ねぎをすりおろしたものを飲むと効果的という本が売れていますよね。そのように毎日続けられるものを選ぶと良さそうですよね。

 さらに、もう一歩踏み込みます。それまでの食生活はどのように決まってきたのか。食べてはいけないと思いつつ、どうして体に悪そうなものを、体に悪そうな時間に食べてしまうのか。

 おそらく皆さん知っているんです。それは、まずいと。しかし、思うように行動できない。衝動に負けてしまう。そのことで、また自己嫌悪に走り、また体にわるいことをしてしまう。

 こころの働かせ方がまずいのではないでしょうか。自分の欲求のはけくちが食事につながっているのだと思います。ストレスを溜めないこと、もしくはストレスを溜めるほど頑張った自分を認めてあげましょう。

 心のはたらかせ方についてはまた次回書かせてください。