仕事の記録

幸運を育てる 0.34

「なかなかうまくいかないなぁ。」

気持ちのいい秋の陽気の正午過ぎ、自転車をこぎながら家路に帰る。

勝さんのアドバイスに従って、お祭りのお店の場所を探すために、直接家に突撃して交渉していたのだが、うまくいかない。

そりゃそうだよな。

いきなりピンポンならして、よくわからない男が、自分地の駐車場を使わせてくれっていっても怪しさ以外の何物でもない。

反応してくれればいいが、放置されることが大半だ。

反応のない家には、手書きで書いた手紙をポストに入れてきたが、反応があるとも思えない。

話を聞いてみても、もうすでに決まっているか、相手にされないかのどちらかだ。

やっぱり難しいのだろうか。

諦めに近い気持ちが横切るが、大さんが見に来ると行っていた手前なんとしても出店まではこぎつけたい。

「考えろマクガイバー」と僕の好きな小説「魔王」の主人公のマネをしながら考える。

その小説の主人公は、大した能力を持たないが考えることで権力に立ち向かっていく。

口癖は、冒険野郎マクガイバーのモノマネで「考えろ。考えるんだマクガイバー。」だ。

自転車は、スイスイ進んでいく。やはり、秋のサイクリングは気持ちがいい。

自分の力だけでは、どうすることもできない。

そもそもこの話も勝さんのアドバイスのおかげだ。

やはり、人の力を頼ろう。

朝活で最近、人の力になることも増えてきたので、おじさんたちに相談してみよう。

僕は心にそう決める。

帰りにセブンでアイスを買って家に帰った。

<続く>