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「デイサービスは高い」と利用者に言われた件について

この記事を書くきっかけは、訪問リハ中にデイサービスの話が出たことです。

その利用者さんは、独居でお話が好きなのでデイサービスがいいと前任者が判断し、お試し利用をしたことがあります。

その時のことのお話を聞いた時に「デイサービスは高い」と話が上がりました。

値段は提供するサービスよりも安価だった場合、お客さんは満足します。

介護保険が適応となるデイサービスの場合はどのように考えなくてはならないのかを考えていきたいと思います。

きっかけは体験談

その利用者さんは、日常生活は自立しており、長い距離を歩くと大変というような症状の方でした。

週に2回訪問リハビリでお邪魔しており、そのうちの一回が僕の担当となっています。

あるときデイサービスの話になりました。

以前、お試しでケアマネージャーさんがおすすめするデイサービスに行ったことがあるというお話です。

彼女が言うには、「送迎の時間が長いのに比べて、デイサービスにいってもたいしたことをやらない。」

「私達は保険が適応だから、1500円しか払わないけれど、あれに15000円は高すぎる。」と話されていました。

そのような視点をもている職員は一体何人いるでしょうか。

良いきっかけとなるので、考えてみたいと思います。

デイサービスの利用料金

介護保険事業の単位数は土地によって若干の差があります。

基本となる利用料金は日本で共通のものがありますので、そちらをベースにはなしていきたいと思います。

とにかくいろいろな加算がありますが、最低限のものを利用した場合を考えてみましょう。

利用料金は、その人の介護度によって大きく異なります。

通常規模のものであれば、要介護1だと6450円くらい基本料金でかかります。

7時間から8時間デイサービスで過ごすことに対して、6000円の価値があるかどうかは人によって大きく異なるかなというような印象です。

一回6千円で、月5回利用したとすれば、月30000円。

いくら送迎がついているといっても、3万円の勝ちを提供できているのでしょうか?

デイサービスの果たす役割とは

それでは、デイサービスはどのような役割を果たしているのでしょうか?

デイサービスには現在では様々な種類のものがあります。

提供しているサービスの種類としては、入浴介護、利用者送迎、送迎に伴う居宅内介護、機能訓練などが該当します。

他にも果たしている役割としては、日中の家族の介護負担の軽減や、認知症の進行予防、抑うつ予防など様々な価値を提供していると思います。

これらの役割をきちんと果たしているデイサービスであれば、むしろお得だと感じています。

ただし、日常生活を自分で行うことのできるような人たちにとっては、あまり価値の高いサービスではないと思います。

問題はいくつかあるとおもう

問題は複数あると思っています。

一つは、デイサービスと自立の間の人たちに提供できるようなサービスが存在しないこと。

もう一つは、いい加減なデイサービスが乱立していることだと思います。

間におけるサービスが存在しない

これは、通いの場とよばれるものです。

昔であれば、地域ごとに住民たちが集まり自分たちで運営していくような、通いの場が合ったと思います。

しかし、引っ越しや移住が多くなった世の中では、近所付き合いも薄くなってしまい、より良い場にたどり着ける可能性が低くなっています。

通いの場の創出事業は、自治体の地域包括センターごとに行われていると思いますが、うまくいっているところと、思うように進んでいないところの2極化が進んでいるように思えます。

通いの場がないことで、割と動けるけど、少し元気がなくなってきたような人が元気を取り戻すことのできる場所がなく、しかたなくデイサービスを選ぶというようなことが起きていきます。

いい加減なデイサービス

正直、介護保険事業はビジネスモデルが優秀です。

最低限の条件さえクリアしていれば、集客にも困ることがなく一定の利益を計上することは可能な仕組みとなっています。

しかし、その反面書類上の不備さえ出さなければ、適当にやっていたとしても客途絶えることはありません。

デイサービスが設けていると勘違いされる要因の一つとなってしまいます。

介護保険事業は利益相反する

介護保険事業求められているのは、利用者の自立です。

なので、サービスの提供の先には卒業を盛り込んでおく必要があります。

しかし、企業の利益から考えた時に、卒業してしまうと減収がおこります。

企業の利益と社会の利益の相反するところです。

それゆえに、介護保険事業では、提供者側にあまりもうけのでない仕組みになっているように感じます。

金を稼ぎたい人が行うほど旨味のない事業にしておくことで、利用者と社会の利益を守っているのではないかと思います。

しかし、サービス提供側にはその事業が、税金を使われていることを認識し、利用者にとって本当に必要なサービスを提供していってほしいと感じています。

まとめ

デイサービス自体は、多くの利用者とその家族にとって価値のあるSERVICEを提供していると思います。

一方、デイサービスと自立の間の人たちに対しては、過剰なサービスと利用料金になってしまうことがあります。

そのような人たちに対して、価値のあるサービスを提供できることと、現在あるデイサービスが適切な価値を提供していくことが望ましいと考えています。