「アフターデジタル」という本を読んでいます。
この前までは、アフターコロナの世界(今はウィズコロナ)と呼ばれており、新しい常識、新しい習慣が生まれると言われています。
この本は、新型コロナウイルスが流行する前に書かれています。
そして、おそらくですが、「アフターデシタル」の世界は、新型コロナウイルスの影響によって、より早くやってくるでしょう。
読みかけではありますが、その内容について書いていきたいと思います。
目次
未来を予測する方法
「アフターデジタル」はいってしまえば、未来予測の本になるわけですが、その未来の予測の仕方は理にかなっています。
文化や技術の進歩は先に起こる場所が決まっており、その後広がっていく流れになります。
先進国と呼ばれる国がたどった足跡を、発展途上国はたどっていくので、発展途上国の未来を知るには、先進国の歴史を勉強すれば良いことになります。
同じように、未来の予測をするためには、技術の進歩した国を視ることで、制度の高い予測が可能になります。
デジタル先進国中国
デジタルにおいて先に進んでいるのは、中国です。
GAFA対BATHという本が出版されたのをご存知でしょうか?
GAFAという言葉は広がってきている感じがしますよね。
これは、グーグル、Amazon、facebook、appleの頭文字をとった言葉です。
世界中を席巻している、アメリカを代表している企業です。
これらの会社が、世界中の中小企業を潰したわけですが、中国だけはそれに対抗したのです。
その企業がBATHです。
BATHは馴染みのない言葉かと思います。
これらも、やはり頭文字をとったわけですが、聞いたことのない会社もあるのではないでしょうか?
バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイの頭文字になります。
中国は国内を鎖国状態にし、GAFAに対抗しうる企業を育ててきました。
社会主義国の力を使って、ネットの世界においても世界を席巻するような仕組みを作り出そうとしています。
オンライン、オフラインの概念は古い
現状の日本では、オンラインへの移行が急がれるといわれています。
これはコロナの影響で無理くり進められた感じがしますが、もともと世界の流れはオンラインを上手に駆使していくようになっています。
しかし、中国ではオンライン化という概念がもはやないと行ってもいいと思います。
それは、本の中で紹介されるエピソードでもでてきます。
筆者が先進的な中国のオンラインの仕組みを学ぶために、企業へ取材に行ったのです。
オンラインの仕組みを構築していくためのポイントを質問するのですが、中国の企業の担当者は困ったような表情をします。
そして、彼らは、オンラインがどうこうではなく、顧客にとって一番良いものを提供できる準備をしていると話すのです。
これは、オンライン化を目指す日本人にとっては、まだ意識していない人が大半だと思います。
例えば、買い物をするときにもオンラインの方が便利なものもあれば、オフラインの方が便利なものもあります。
中国のスーパーでは、オフラインでもオンラインでも買い物ができる仕組みが整っています。
重要なのは、顧客にとって一番いい方法を選ぶことができることなのです。
日本の場合だと、オンラインショップとオフラインのお店を分けて考える傾向があり、顧客にとって一番いいかたちで提供するという視点が抜けているように思えます。
医療も進む
医療の世界でもその考えは進んでいくと考えられます。
オンライン診療の話がニュースでも登場します。
実際に中国では、オンライン診療の制度がかなり進んでいます。
中国のオンライン診療の中身を知るためには、中国の医療制度について知っておく必要があります。
中国の開業医は、わりとぼったくる傾向が合ったそうです。
そのため、開業医ではなく総合病院を受信しようとする人が多かったそうです。
そのため、予約しても数時間待つのは当たり前で、予約券の転売などが行われていたそうです。
その影響もあり、企業が中心となり、オンライン診療の制度化を進めました。
オンライン診療では、現在地から周辺の病院を提案します。
そして、検索結果には病院だけではなく、医者の個人を予約することができます。
中国では、病院の信頼よりも医者個人の信頼が優先されるからです。
そして、オンライン上で受けたい医者を探し出し、そのまま問診などの診療を受けていきます。
本で同じことを実行するためには、偉い時間がかかってしまうことでも、社会主義の中国では国の方針であっという間に実現してしまったのです。
まとめ
リハビリについてもオンライン化の流れが、どこかで起きると思います。
制度が先立つものですが、自分たちのアイデアを活かす機会を作っていくことが重要だと感じています。
そのなかで、利用者た患者にとって一番いい方法を提供できるような環境を提案していくことが重要だと感じています。
単にオンライン化の言葉に引っ張られることは、顧客目線がかけてしまいます。