雑記

現実に立ち向かうのができないのが人間

リハビリの仕事をしていると、リハ拒否という事態に見舞われることがある。

教科書的には早期離床が叫ばれており、とにかく早い段階から体を動かすことが重要と考えられている。

私達の役割の中にも、拘縮を防ぐことや廃用の予防は含まれている。

患者の中には、動かないことがどれほど悪影響を及ぼすのかについて理解できない人もいる。

そのようなときに、患者とどのように接していくのかというのは永遠の課題だと思う。

無理くりにでもやらないと、簡単に人の能力は落ちていく。

しかし、本人としてはやりたくない。

厳しい現実を受け入れるというのは、非常に難しいことだと思う。

そして、現実を受け入れ、行動に移ることのできる人というのは、本当に強い人なのだなと思う。

僕自身は性悪説を採用している。

性悪説を勘違いしている人がいるが、この場合の「悪」は弱さを意味している。

人というのは、本来弱い生き物であるというのが、性悪説の意味合いだ。

人は弱い。

その事実を受け入れることは、現実を受け入れるのと同じように難しい。

自分は強い人間だと思い込みたくなる。

実際には、自分が弱いと認識することで初めて行動に起こすことができるのだと思うのだが。

なので、現実を受け入れることができない人を目の前にしたときには、その人のことをそのまま認めてあげるほうがいいように思う。

人は弱いものだから、落ち込むのは当然のことだと。

そして、忘れていけないのは、その人自身気持ちはその人にしかわからないということだ。

その人が何を望んで、どのように感じているのかは当事者以外はわからない。

あなたのことを大切にしているとメッセージを送ることだ。

そして、現実に向き合うことのできる体力を回復させていく。

現実に向き合うということは本当は非常に恐ろしいことだ。

誰にとってもそうだ。