雑記

生活保護すら受けられない人がいることを忘れてはいけない

訪問リハに受持していて、この家は環境が悪いと感じることがある。

家の中のガラスが割れていたり、ゴミ屋敷状態になっていたり、家の環境はどうなっているのだろうと考えることもある。

しかし、忘れてはいけないのは、介護保険のサービスを受けることができているということは、それだけ整った環境の恩恵を受けているということだ。

この国では、最悪、生活保護を受ければ生きていけるというようなセーフティネットがあると感じている。

訪問リハでも生活保護の方のもとへサービスを提供することはよくある。

生活保護の場合、十割負担でサービスを受けることができる。

実質、自己負担額は0円だ。

むしろキャンセルになったほうがお金がかかってしまうというような現象すら生じる。

社会の手が差し伸べられているという点で、生活保護は割と安心してみていられる。

忘れてはいけないのは、生活保護すら受けられない人が日本に入るというようなことだ。

生活保護を受けるには、戸籍が必要となる。

住民票に登録されていなくては、生活保護は受けることができない。

借金による夜逃げや、ホームレスの人は生活保護を受けることはできない。

自分たちの手では力になることができない人も一定する存在する。

僕の住んでいる町にも、ホームレスの人はいる。

そのなかに、片麻痺の方がいる。

そのひとも、リハを受けることができれば、もしかしたら、もっと体が動くようになるかもしれないと感じている。

しかし、そんな人にリハを提供することは難しい。

リハビリテーションとは、日本語では全人間的復権というような意味合いだ。

要するに、自分らしく生きていきましょうというような意味だ。

リハビリの意味を機能訓練と勘違いしているような方はいると思う。

しかし、全人間的復権という意味というのを踏まえると、リハビリが必要のない人もいないし、リハビリに対してやる気のない人というのも存在しないと思う。

自分らしく生きて行きたくない人がいるとは思えない。

どんな人にも等しく提供できるリハビリが実現すればいいと思う。