雑記

医療と経済が混じり合う世界【医療職・リハ職としてどう考えるべきか】

医療職とは、不思議な存在だと思います。

世の中のルールとは異なる使命感に基づき行動できる人間です。

これからの世の中で、生きていくためには組織を存在させるための価値観と医療人としての倫理観を合わせて行動していくことが求められると思っています。

組織の方針と現場とのギャップ

4月になりましたね。

この時期は退職や転職・入職の時期だと思います。

世界は新型コロナウイルスの影響で、今までと同じように入社式や入学式を行うのは難しくなっていると思います。

転職の理由で、多く挙げられるのが職場の人間関係です。

「すべての悩みは人間関係である。」と心理学者のアルフレッド・アドラーも言っているように誰もが人間関係については悩むものです。

そして、悩むほど手間や時間、そしてろう料のかかる人間関係ですが、それほどめんどくさいことをしても大切にしなくてはならないものが人間家計でもあります。

今後も退職の理由としては上位を占めるでしょう。

一方で、退職の理由として組織との不和があげられる現状もあります。

不当に働かされている。給料が安いなどは、職場のつくりや仕組み自体に問題があるケースが多いように思います。

職場の方針としては、経営もあるので利益の最大化を目指しますが現場としては、医療職ですのでそれだけではないと訴えます。

特に、保険事業は必要書類が多いです。

経営者が、普通の事業と同じ感覚で保険事業を勧めていく場合、人件費に対する収益というものが低いように感じてしまうことも多いかと思います。

保険事業は、収益に関係のない部分で、手間や労力が注ぎ込まれるからです。

今回は、世の中の仕組みと医療の世界の歪みについて考えていきたいと思います。

医療の世界は社会主義

いきなり、社会主義と言われて驚きますよね。

日本は民主主義であり、資本主義の世の中です。

一方、中国は社会主義であり、共産主義の世界です。

自由な世界に対してのアンチテーゼとでもいうのでしょうか、社会首位経済は公正と平等の世界を目指します。

日本人として公的保険に加入していれば、誰もが同じような水準の医療を受けることができます。

更に制度を利用することで、高額の医療費がかかるようなものでも、一定の金額で負担額は頭打ちになります。

この制度は、ある意味では公正で平等な社会主義の形であると思います。

そして、医療の人間に求められるのも、患者ができるだけ早く自宅に帰れるように支援することです。

制度が改定されるにつれて、早く家に帰すような方針が強くなってきています。

これも、誰もが一定の水準の医療を受けられるような仕組みの一つだと考えています。

もともと、医療の世界では、特に現場では利益のことなど考えることはありません。

資本主義の世界では少しいびつな形だと個人的には感じていますが、その制度自体は、誰もが高い水準の医療を受けることができるので、悪くないと思います。

近年では、外国人が他人の保険を利用して、日本の医療を受けるケースが有るようですが、当然違法行為ですし、今後取り締まられていくでしょう。

資本主義の世界とは

ここで、一旦資本主義の世の中について考えていきたいと思います。

資本主義の世界に生きているのに、その世の中のルールを正しく把握している人は少ないと感じています。

社会主義に対する資本主義の考えは、自由が与えられている世界というよな認識しかないのではないでしょうか。

そして、社会主義よりも資本主義のほうが良いもののように考えられていると思います。

確かに、社会主義はソビエトの崩壊により一度失敗しています。

しかし、現在では中国のような形で、社会主義と資本主義を上手に使い分けているような国も誕生しています。

資本主義だけが素晴らしいのではなく、それぞれの考え方に一長一短があるのでしょう。

資本主義の本質は、自由と実力主義だと思います。

ある意味では、差別や格差を認める仕組みが資本主義なのでしょう。

自由経済をみとめ資本家と労働者の存在する世界です。

これらの世界の解説は、マルクスの資本論がおすすめです。(特に漫画版)

資本主義は、利益を追求するところにその本質があるといえるでしょう。

医療に求められる姿を忘れてはいけない

医療の姿勢としては、資本主義経済の原理に乗っ取り、利益の追求を行ってはいけないと考えています。

利益の追求をしてしまうと、公的保険を利用しているためにその制度の悪用が可能となるからです。

印象的な例が大阪の病院です。

その病院では、生活保護の患者に必要以上の薬を何度も処方することで、お金を荒稼ぎしていたのです。

この方法は、制度の歪を利用して行うことが可能です。

生活保護の人は医療費は、全額国の負担となります。

なので、どんなに高額な医療サービスを利用したとしても、患者の負担はありません。

なので、制度を悪用した病院は、生活保護の患者に手数料を支払い、必要ない薬を何度も大量に処方したのです。

しかし、このような方法を利用してしまうと、あっという間に医療費は跳ね上がってしまいます。

医療は社会主義のサービスです。

医療職種としては、社会によって自分たちの給料は作り出されており、資本主義のルールから外れて生きていくことが可能になっているということを忘れてはいけません。

現場では2つの視点から物事を考える

しかしながら、現在の病院や介護サービスの経営は傾きつつあります。

その仕組故に、自分たちの力だけでは生き残っていくことが難しいからです。

本気で、医療や介護が資本主義のルールに基づき行動し始めたら、それこさ大変な世の中になってしまうでしょう。

貧乏人は十分な医療を受けられずに、死んでいき、金を持っている人間だけが、健康と命を守っていく。

そんな世界を誰が望むのでしょうか。

医者や看護師が自由に値段を決めることができるのであれば、医者はもっとお金持ちになっていますし、看護師は人手不足に悩むこともないはずです。

保険制度が破綻するというのは、むしろ実力のある医療従事者としては自分たちの待遇が改善されるチャンスですらあるのではないのでしょうか。

リハビリ職種でも同様です。

お金のある人間は、高い質とされているものにはお金の糸目をつけずに支払うでしょう。

医療崩壊は、むしろ、経済の本質に立ち返るチャンスである。

しかし、そんな世の中を望んでいる人はいるのでしょうか。

少なくとも、医療職種以外の人間は誰も望まない世界だと思っています。

資本主義の視点と社会主義の視点を持つことは重要です。

組織としては、職員に給料を支払わなくてはならないので、どうしても利益を追求しなくてはならないのです。

現場としては、平等で公平に患者や利用者に接したいと考えるでしょう。

これからの医療の人間としては、資本主義のルールと医療人としてのモラルを併せ持ち、これまでの常識にとらわれずに、自分の倫理観に従って行動していくことが求められるでしょう。

利益だけを追求してしまうと、大阪の病院のように不正に走ることは容易です。

医療職としての常識だけでは組織が持ちません。

私達は柔軟に、社会を間違いなく支えている人間であるという自覚を持ち、行動を続けていく必要があると考えています。

まとめ

これからの医療人に求められる姿勢は、資本の追求と医療人としてのモラルを併せ持つことです。

そうすることで、会社の以降と自分たちの価値観を上手にすり合わせることができると考えています。