専門職としてのキャリアについて考えていきたいと思います。
まずは、平社員から始まります。
どのような専門職であっても平社員からのスタートです。
次のステップに若手のエースがあります。
この段階では、専門職の中での技術はまだまだですが、環境の中では、今後期待される新人としてのポジションを獲得していきます。
そのようなポジションに居座ることにより、周りからの評価が自分の行動に対して、責任感をもたせたり、難易度の高い仕事が割り振られます。
そのことによって、先輩から私道を受けやすくなったり、さらに技術を伸ばしたりしやすくなります。
この段階では、職場での評価は高いですが、給料面などに還元することは難しいです。
次の段階は、職場での教育担当です。
技術力や専門性を伸ばすことにより、指導者としてのポジションが獲得できます。
職場での同職種の中や多職種に対してのアドバイスをする機会が増えてきます。
職場の中での動きやすさや、多職種を含む人たちとの関係資本が形成されます。
職場内の関係性ができることにより、通常業務にかかる時間は減っていくはずです。
しかしながら、今までにはなかった業務も発生してきます。
良い仕事をできることも増えてくるため、満足感は増えていきます。
その一方、職場に対して多くの時間を取られてきます。
時間に対する成績は、最初よりも若干減るようなイメージです。
今後セラピストとして、ステップアップするためには人的資本も必要となるため、後輩への指導や面倒を見たりする必要もあるため、時間とお金は一番少ない段階だと思います。
次のステップでは、地域でのリーダーです。
専門技術を高めることで、地域単位での講師などの仕事の機会が増えてきます。
最初は仕事の一環として行うかも知れませんが、だんだん個人としての仕事も増えていきます。
主に仕事は、セミナーやコンサルがメインとなります。
活動の幅は地域単位で、主に対面の仕事の段階です。
地域を超えて呼ばれたり、大規模なセミナーを行うことはまだ難しい段階です。
若干の収益化をすることはできますが、生活費の足しやお小遣いレベルです。
ここを本業にするにはまだ難しいというような段階です。
最後の段階では、セミナー講師レベルです。
全国的な知名度があり、大手のセミナー会社からも講義の依頼が来たり、コラムの執筆や教科書の執筆など、仕事の幅が広がっていきます。
この段階まで来ると、今までの仕事で上げる収益を大幅に超えてきます。
収入源の大半は、自分の業界の後輩から稼ぎます。
収入面では今までとは大幅に異なる数字となります。
実はもう一つ神様レベルがあります。
これは、自分の技術を体系化し、学術体型として成立させるものです。
ボバースやPNF、BiNiなどが該当します。
挑戦する人は多いですが、多くの人は成功しません。
専門職としてのスキルアップの段階はこのような階層になると思います。
多くの専門職はこのような段階でステップアップしていくはずです。
現代では、インターネットの普及により、地方であろうが、都市部であろうが、すごい先生の講義を聞くことができます。
そのような環境の中では、地域の専門家として利益を大きく上げるということは難しいです。
利益を上げるという点で考えたときに、全国大会に出場できるレベルでなくては難しいです。
正直、かなり厳しい競争があると言わざるを得ません。
みんな勉強していますし、論文もたくさん読んでいます。
全く頑張らない人は頑張りませんが。
そのような凄まじい競争の先に自分の自己実現ができるかどうかを真剣に考えていきたいものです。