書評

梅原大吾を知っているか

プロとして生きるということはどれほど大変なことだろうか。

元プロ野球選手のイチロー選手は、プロとして生きるということは今までのような野球との楽しみ方はできなくなってしまうと語っている。

プロとして生きるということは、常に結果を出し続け成果を挙げなくてはならない。

なので、いつの時間においても失敗と向き合うことを求められる。

梅原大吾という人を皆さんは知っているだろうか。

この人は、日本人で初めてプロのゲーマーになった人だ。

プロゲーマーと聞いて多くの人は、ゲームを仕事にできるなんていいなー。

だとか、好きなことを仕事にできるのはうらやましい。

と思うだろう。

しかし、その発想を持っている時点で自分自身はプロになりきれていないということだ。

イチロー選手にしろ、梅原先生にしろ、プロとして自分の失敗と向かい合い続ける。

その姿勢は、常人には続けることさえ難しいことであると思う。

自分の弱点や弱さと向き合い、それを一つ一つ克服していく。

それが、真のプロフェッショナルの姿勢なのであろう。

そこで求められるのは、楽しさだけではないはずだ。

しかし、梅原先生はゲームをすることが楽しいと言っている。

ゲームに向き合うことで、自分の弱さや弱点と向き合う。

そこにあるのは、飽くなき探究心だ。

格闘ゲームにおいてもセオリーというものは存在する。

いわゆる答えとされているものだ。

あいてが、こう来たらこのように返す。

さながら、クイズのようだ。

しかし、梅原先生は、そのセオリーからあえて外れる。

それは、新しい答えを自分自身で導き出すためだ。

今までの答えでは、10点満点中10点は取れる。

しかし、梅原先生は11点や12点を叩き出そうとしているのだ。

現状で正解とされているものは存在している。

スマホで少し調べれば、たくさんの答えが存在しているはずだ。

その答えは、今までの人類が歩んできた道でしかない。

これから新たな道を切り開くためには、小さな差を見つけ出し、底において工夫を積み重ねていくことだ。

これは、今はなき野村克也選手が残していた言葉だ。

プロフェッショナルとしての姿勢を自分は持っているのか。

梅原先生の言葉と向き合うと、自分はまだまだだと考えずにはいられない。

些細な差を見つけ出せているのか、それほど熱中できているのか。

自分の中での、議論が活発になる。

そこにいるのは、一人の熱い男の言葉であり。

一つのことを徹底して取り組んできた人の言葉だ。

何かに取り組むときには、自分はどのような姿勢で取り組む必要があるのか。

どれくらいの根性を見せる必要があるのか。

世界を極める人はどのような姿勢で事に取り組んでいるのか。

世界一のプロゲーマー。

ギネスブックに認定されているプロゲーマー。

梅原大吾が語るのは勝ち続けるには、どのような姿勢で事に臨もう必要があるのか。

プロを目指す人は、読んでおくべき本だ。

根性のない人にはおすすめしない本であるが、熱い気持ちを持つものであれば、その言葉に腹が熱くなるはずだ。