書評

【書評】「14歳からの哲学入門」

今回紹介するのは、飲茶先生の14歳からの哲学入門だ。

高校時代、倫理の授業が好きだった。

昔の偉人たちが理屈っぽく理論をこねくり回しているのを、触りだけでも知る事ができるのは楽しい時間だった。

しかし、詳しい内容まで理解できているわけではなかった。

今回読んだ14歳からの哲学入門は、非常にわかりやすく哲学者たちの考えに触れることができる。

この本の例えが何がすごいかというと、たとえが超絶わかりやすい。

難解な哲学者の考えを14歳の中学2年生でもわかりやすいように解説してくれる。

感動的だ。

今までの哲学の歴史を振り返りながら、飲茶先生はこれからの世の中に求められるような哲学のヒントを与えてくれる。

これは、資本主義への挑戦でもあり、居間までのルールをヒックリが得すような話をしている。

いろいろな要素が非常にわかりやすく解説されている。

特に、ポスト構造主義、つまり現代の哲学の話になってからは秀逸だ。

現代の問題点を資本主義の正体や、仕事の抱える悩みを哲学というような視点から解説してくれる。

それは過去の偉人たちが歩んできた道の解説であるが、その過去の流れがあるから現代の問題がわかりやすいのである。

哲学というものを歴史というような時間軸で捉えることを今までやったことはなかったが。

新しいものというのは、過去の常識をはかして生まれてきたということがわかった。

そして、コラムのタカシとカーチャンのやり取りが非常に感動的だった。

最初はニーチェ先生の末人という考えから始まるのだが、その構成が非常に秀逸だ。

飲茶先生とあえて呼ばせてもらいたい。

哲学者は基本的には男ばかりだ。

そのような中二病をこじらせるのは大半が男であるが、ニーチェ先輩が非常に中二病的な要素を持った人間であるということが、ニーチェ先輩を身近な存在へと生まれかわらせるのだ。

特に、ニヒリズムという物自体が、中二病っぽいと言うのがまた素晴らしい考察だ。

この本が自分に何を与えてくれたのかというと、過去の偉人たちがぶち当たった問題に対して、どのような解を生み出してきたのか。

そして、現代はどんな問題に向き合っていかなくてはならないのか。

この本は何度でも読みたくなる本だ。

繰り返し読む本が溜まってきているが何度でも読もう。