書評

<書評>結局原作『バビロンの大富豪』

バビロンの大富豪 アマゾンより引用

以前、漫画版のバビロンの大富豪の書評を書きましたが、原作がKindle unlimitedに登場したので、結局原作も読みましたので紹介させてください。

原作は複数の登場人物がそれぞれの環境におかれて、どのように対処していったらいいのか教えてくれる。

どのような環境にあっても、対策は一緒。

自分の欲望をコントロールし、必要な部分に時間とお金を投じることができれば誰でも豊かになれる。

もともとバビロンという都市には何もなかった

紀元前数世紀、古代都市バビロンはものすごく栄えた都市でした。

ですが、もともとその土地は、ユーフラテス川の川のほとりに存在していました。

森や鉱山もなく、建築用の石材すらありませんでした。

当時の交易ルートからも外れ、作物の収穫には雨の量が少ない土地でした。

であるのにも関わらず、この大都市は栄華を極めていたわけです。

すなわちそれを生み出す資源は全て、人間が生み出したものだったのです。

人間の能力を示した、驚くべき実例、それがバビロンという都市なのです。

普遍的な7つの知恵

  1. 財布を太らせることから始めよう
  2. 自分の欲求と必要経費を混同するべからず
  3. 貯めた貯金は寝かさず増やすべし
  4. 損失という災難から貴重な財産を死守すべし
  5. 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
  6. 将来の保証を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし
  7. 明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高めよ、よく学び、自尊心を持って行動すべし

普遍的な7つの知恵です。

この7つの教えと、5つの黄金法則を理解する必要性があります。

5つの黄金法則

  1. 将来の資産と家財を築くため、最低でも収入の十分の一を貯めるならば、黄金は自ら進んで、しかも段々とその量を増やしながらやってくるだろう。
  2. 貯まった黄金がさらなる利益を生むような働き口を見つけてやり、家畜の群れのごとく増やせる賢明な主人となるならば、黄金は勤勉に働いてくれるだろう。
  3. 黄金の扱いに長けた人々の忠告のもとに黄金を投資するような慎重な主人であれば、黄金はその保護のもとから逃げようとはしないだろう。
  4. 自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金に守ることに長けた人々が認めないような商売や目的に使われる黄金は、その人間から逃げていくだろう。
  5. ありえないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自らの未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げていくだろう。

7つの知恵で、種座にを貯め5つの黄金法則で運用していく、というような考えを持っておくことが良さそうです。

これらの教えは、全て現代にも通じる法則だと思います。

とくに、なにかビジネスを始めようとするときに、甘い誘いがたくさん襲ってくるはずです。

そのようなときの判断の基準として、5つの黄金法則を知っておくことは、一つの軸を持てることになるはずです。

人間とは弱い生き物である。

この本を読むと、人間に対して希望が湧いてきます。

なにもない土地に、豊かな土地を築くことができたのは、人間の知恵と努力の賜物だったはずです。

バビロンという都市は、奴隷によって成り立っているといえます。

しかし、一般的なイメージである奴隷とは少しあり方が異なります。

バビロンには、肉体労働に従事するしか方法のない奴隷もいますが、商人として才覚を表す奴隷もいます。

奴隷として、主人に仕えながら自分のビジネスを持つ。

登場人物の中にも奴隷はたくさん出てきます。

この本の中で登場する奴隷は、現代では、借金を抱えた人間と考えることもできます。

奴隷がどのように自分の借金を返済していくのか。

その方法は、一つ。

収入の十分の一を自分のためにとっておき、収入の十分の二を借金返済に当て、残りのお金で生活することです。

この法則の根底には、人間とは弱い生き物であるということが流れていると思います。

弱い人間なので、入った収入は何も考えなければそっくりそのまま使ってしまいます。

なので、自分の欲求をコントロールし、収入の十分の一は自分のためにとっておく。

すなわち財布を太らせることに注力するべしということを書いているのです。

貯金ができないことを会社の給料が安いせいにしていないでしょうか?

自分の欲求をコントロールし、生活コストをおさえることはできないでしょうか?

とにかく稼げばいいという人もいますが、たくさん稼いだところで、自分の欲求をコントロールできなければ、収入の殆どは支出として出ていってしまいます。

自分自身の欲求をコントロールすることが何よりも重要なのです。

そして、自分の欲求をコントロールし、タネ銭が貯まってきたところで、5つの黄金法則に従い運用していくことです。

これらの法則は、他の自己啓発系の教えと共通する部分も多いでしょう。

この本こそが、それらの教えの源流の一部であることは間違いないはずです。

まとめ

リカレント教育の中で重要なのは、自分の欲求をいかにコントロールできるのかという点にあると思います。

それができた上で、運用していくという視点が必要になってくるのだと感じました。

この本は、お金の勉強をしたいという人がはじめに読むべき本だと思います。

この本を読んだ上で、次に「ナニワ金融道」や「金持ち父さん貧乏父さん」などを読み進めていくことがいいのではないかと思いました。

バビロンの大富豪posted with ヨメレバジョージ・S.クレイソン/大島豊 グスコー出版 2008年08月楽天ブックスAmazonKindle