書評

<書評>人間関係を考え直すきっかけになる本『自分の小さな「箱」から脱出する方法』

こんにちは、好きな女優は誰という質問が来た時に毎回答えに困っていたのですが、やっと答えがでたまさむらです。

好きな女優はオードリー・ヘップバーン。

ローマの休日をみて、めちゃくちゃ可愛いと思いました。こんなに可愛い人がいるんだなぁと思ったところです。

白黒映画ですが、やっぱり素晴らしいものは素晴らしい。
七人の侍にしろ、現代でも知ってる人がたくさんいるものは外れません。

さて、今回は初の書評です。

僕の中でナンバーワンの本

自分の小さな「箱」から脱出する方法

です。

この考え方を知っているか、知っていないかで自分の周りの人間関係が大きく変わる本だと思います。

僕がこの本を読んだきっかけは、学生の頃の理学療法の実習で、先生から「患者のことをものだと思っている。」と指導されたことです。

そのときには、人のことを「もの」としてみるのか、「人」としてみるのか、どう違うのか全くわかりませんでした。

しかし、この本を読んだことで、人のことを「人」としてみるのは、自分自身の心の声に従わないことが原因という説明がとてもしっくり来たのを今でも覚えています。

学生の頃にこの本と同じ内容でいいので、どうすれば人のことを「人」として見れるのか教えてほしいと思いました。

人間関係のトラブルは箱に入ることで生じる

いきなり箱に入っていると言われても困惑してしまうと思います。

相手に対して、心が閉じている状態。それを、箱に入っている状態と言います。

具体例がとてもわかりやすかったので紹介します。

あなたは、奥さんと生後三ヶ月の娘さんの三人家族だとします。

夜、三人で寝ていたとして、あなたが赤ん坊の泣き声で目が覚めたとします。その時に、自分の中では赤ん坊をあやしに行かないと、という自分の声が聞こえたとします。
しかし、その声に背いた時に、あなたは隣で眠っている奥さんに対して、どのような感情をいだくでしょうか?

もしかしたら、赤ん坊が寝ているのに、それに気がつけない悪い母親だ!という感情をいだいたり、もしかしたら狸寝入りをしてるんじゃないか?と考え始めます。

自分のことはどうかというと、日中は仕事で頑張っているのに、夜は休めないなんて、お風呂にちゃんと入れたり子供の面倒をみたり、他の同僚はこんなに家族のことは考えてない。自分はなんていい父親なんだろうか。と自分のことは高く評価します。

これは、何が起こっているのかというと、自分の心の声に背いた時に、人は箱に入る。そして、箱に入った人は他人のことを低く、自分のことを過剰に評価するようになるそうです。

これが、箱に入る弊害です。
身近な人間関係でも、これと同じようなことが起きているのではないでしょうか。
自分で気づいたことがあっても行動しないことはあるはずです。
その時の自分の心の動きはどうなっていますか?
きっと、似たような対応になっているのではないでしょうか。
少なくとも僕はこの本を読んで、自分もそういうとこあったなと感じました。
必要もないのに他人を責めてしまうんですよね。

そして、もう一つの例です。

お互いが箱にはいっている母親と、大学生の息子の例が出てきます。
母親は教育ママで、息子に対して厳しく接してしまいます。自分では、もっと優しい言い方をした方がいいのにと感じながらも、それをできないのを子供の態度が悪いからと決めつけているのです。
そしてある時、
息子が母親に車を貸してくれと頼みます。
母親は車を貸すのですが、ここで箱に入ってしまっているので、少し意地悪なことをいいます。
9時までに車は返してね。と。

大学生に対して、必要もないのにこの時間帯を指定するのは意地悪ですよね。
息子も、それを感じながらも分かったといいます。

そして、時間は、9時5分前。
息子がギリギリの時間で車を母親に返します。

その時、母親はどう思ったか。
ルールを守ったことに対してがっかりしたそうです。
そして、息子に「ギリギリだったわね。」と嫌味を言ってしまいます。

本来、母親は子供がルールをきちんと守るように願っているはずです。
しかし、自分が箱に入っていると、相手が自分にとって、厄介な存在でなくてはならないのです。

箱に入ってしまうと、本来一番望んでいることから、遠ざかってしまうのです。

人間関係を見直すきっかけ

この本で重要なところは、自分の心に背くことで箱に入ってしまうこと。
箱に入ってしまうことで、他人を悪者になるように仕立て上げなくては気が済まなくなってしまうことです。

自分の心に背いたことを自分で勝手に正当化し始めるのです。

そのためには、相手の悪いところを過剰に批判したり、大したことではなくても自分に対する評価が過剰に高まったりするのです。

箱から出るには

箱から出る方法についても書かれています。箱から出る方法、それは箱に入っていると意識した時には、もう箱から出ているそうです。
これは、少し不思議な話ですね。

このことに気がついた時に僕は、他人を必要以上に貶めることが減ったような気がします。

話の内容は対話形式、物語形式で進んでいくので、とても読みやすい本です。

アドラー先生も人間の悩みは全て人間関係の問題であると答えているくらいです。
この本を読むことで、人間関係の悩みが少しでも軽減されたならと思います。

まとめ

自分の心の声に背くと、箱に入ってしまう。
箱に入ることで、本来の自分の望みから遠ざかってしまう。
箱に入っていると気がついた時、箱から出ている。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
楽しんでいただければ、嬉しいです。