理学療法

〈研修レポ〉基礎から学ぶ訪問リハビリテーション partⅠ

 本日、日本訪問リハビリテーション協会による「基礎から学ぶ訪問リハビリテーション」を受講してきました。このセミナーは二日間にかけて行われる予定です。本日は、3人の講師の先生が「訪問リハのあれこれ」「制度」「他職種連携」についてお話されていました。

 最初の講義は本田憲一先生による「知っておきたい訪問リハのあれこれ」

というテーマです。リハビリテーション職は概ね病院で働いていることが多いですが、訪問リハビリは一体何が違うのか?また、訪問リハビリではどのようなことに留意しなくてはならないのか考えさせられました。

 大前提としては、私達の目標は対象者が住み慣れた地域で自分らしい生活を人生の最後まで続けることを支援していくことです。どうしても、専門職として早期離床やADLの向上に目が向きがちですが、それは目的を達成するための手段であって目的ではないということが改めて考えさせられました。在宅の場では、患者としてみるのではなく利用者・家族の立場にたった言動を取ることが必要です。

 他にも、訪問する際には、一人の訪問者として接遇や一般常識をわきまえた振る舞いをすること。現場では一人で訪問しなくてはならず、自分自身で判断することやのがしてはならないタイミングがあること。また、タイミングを逃さないフットワークが必要となること。リスクマネジメントやクライシスマネジメントの考え方など、訪問セラピストとして求められることが幅広く知ることができました。

2コマ目は真鍋阿沙子先生による「これだけは押さえておきたい制度の話」

というテーマ。基礎から学ぶというところですが、制度のことについてもセラピストは知っていなくてはなりません。

 制度のことを知る上で抑えておかなくてはならない点があります。どこからいくのか(病院・診療所、介護老人保健施設、介護医療院、訪問看護ステーション)、どっちの保険を使うのか(医療保険、介護保険)ということを抑えることがポイントです。そのポイントを踏まえた上で、原則介護保険優先や老健や介護医療院からは介護保険でしか行けないということを抑えると制度のことが理解しやすいです。

 大枠を抑えた上で、その他にも知って置かなければならない制度もあります。難病の医療費助成制度はレセプトのときに金額が変わるので知っておくといいでしょう。また、生活機能連携向上加算なども知っておいて損はないでしょう。

 制度について理解を深めるためには、「訪問看護事業所における看護職員と理学療法士等のより良い連携のための手引き」や「リハビリテーションマネジメント加算等に関する基本的な考え方並びにリハビリテーションマネジメント加算に関する基本的な考え方並びにリハビリテーション計画書等の事務処理手順及び様式例の提示について」などを読んでおくといいそうです。

最後は大塚英樹先生による「他職種・他機関との連携」です。

 そもそも連携とはなんなのか。良い連携とは?悪い連携とは何かという考えを、作業療法士でもあり、ケアマネージャーとして活動されている大塚先生の考えはとても勉強になりました。

 まず、他職種の連携を進めていく上で大切な前提は、見方が違わないと意味がないということ。同じ見方しかできないのでは、連携の意味がない。自分と異なる見方を大切にしましょうという考えが勉強になりました。

 私達の職種は、現状把握、目標設定そして根拠ある支援を言葉にしていかなくてはなりません。そのうえで、ケアマネジメントに沿って支援を進めていくことが大切です。ケアマネジメントの方向に違和感を感じるときは専門職として適切な方向性の提案をすることが望ましいです。特に制度については、たくさんある制度すべてをCMが把握することは難しいので、積極的に提案していくことが望ましいようです。CMとして業務をこなしている先生の言葉だからこそ身にしみる言葉でした。

 他にもCMさんが何を基準に利用者をみているのかなど、今まで知りたいと思っていたことをたくさん知ることができました。ちなみにCMさんは課題分析標準項目というスケールに沿って仕事をされているので、提案する側もどのような項目に該当するのかを考えながら話をするとスムーズに進みそうです。

まとめ

 訪問リハビリテーションはとても面白いです。その中身をより深く知ることのできる講習会は、訪問リハビリに携わる人は一度は参加してみてほしいと思います。明日は、グループワークもあるのでより学びを深めていきたいと思います。

みなさんも日本訪問リハビリテーション協会の講習会に参加してみてはいかがでしょうか?

http://houmonreha.org/