仕事の記録

ナラティブ・アプローチの可能性【理学療法士として得られる能力】

出張リラクゼーション~LUCKS ラックス~

今までの、理学療法は科学的な根拠をベースとした治療が中心でした。

しかし、今後の世の中を考えると、療法士としてはナラティブ・アプローチをできるようになると市場価値が高まると感じています。

ナラティブに患者様のことを理解し、よりよい医療を提供できるようになりましょう。

EBMとNBM

EBMと言われて意味のわからない療法士は少ない。

Evidence-based Medicine(EBM)は科学的な根拠に基づく医療を意味します。

現在病院で提供されている医療の殆どは、この考えに基づきます。

しかし、別の考えにNBMというものがあります。

NBMとは、Narrative-based Medicineの略語になります。

ナラティブ、すなわち物語をもとにした医療という考えかたです。

近年と言いましたが、実際には10年以上前から注目されている医療いなります。

日本では2000年に河合隼雄先生がナラティブ・アプローチの話をしておりますので、実際にはだいぶ前からある考え方です。 

患者さんが語る物語を重要視し、そこから症状の緩和・解消を図っていく手法は、理学療法士の中ではあまり広がっていない印象を持ちます。

それの背景には、理学療法士の世界の中に、EBMの考えがベースとなっており、科学的な根拠の少ないものを軽んじてくるような風潮があることが原因なのではないかと考えています。

今後の時代に必要な能力とは

いままで、EBMに基づく医療を提供することが正義でした。

EBMに基づき、たくさんの根拠を示してきたことで、医療職として保険の庇護を受けることができたのだと。

しかし、保険の庇護が弱くなっていく中で、療法士として生き残っていくには、ナラティブの能力を高めていくことが必須になると考えています。

理由の一つは、EBMは人間である必要がないからです。

EBMとは、いわば、この症状であったなら、この対応。この病気だったら、この薬が効果的だよね。というものになります。

EBMは、今後はAIなどに取って代わられる部分であると思います。

リハビリプログラムの作成や自主練習の指導などは、人間がやる必要のない部分となるでしょう。

実際に、それらのアプリの開発が進んでおり、実際に導入している場所もあるようです。

そんななか、ナラティブ・アプローチは、AIには取って代わることのできない、人間的な要素が必要な医療だと言えるでしょう。

さらにいうと、ナラティブに人に共感できる能力は、他のジャンルの人にも重宝されるような、今後の時代を生き抜く上での重要なスキルになってくると考えています。

理学療法士としてナラティブ・アプローチができたら

理学療法士の中の議論として、技術を優先するか、人間的なコミュニケーション能力を重視するかという議論があります。

どちらも重要な要素であって、どちらか一方ではよりよい医療にはつながらないと考えています。

よりよい理学療法を提供している先生方は、この2つをともに重視しているように感じています。

技術的に良い医療を提供することの良さは皆さんご存知だと思いますので、ナラティブの良さについて考えてみましょう。

ナラティブは本人の行動変容に繋がりやすい。

ナラティブはなぜ、その人が、その症状に悩んでいるかを捕まえやすいです。

そのため、患者さんのニーズに沿った医療を提供しやすくなるといえるでしょう。

ナラティブはリピートに繋がりやすい

違った視点で考えてみましょう。

自分の物語を知ってくれている先生と、興味のない先生ではどちらの先生に見てもらいたいでしょうか?

当然自分のことを知ってもらったほうが良いですよね。

ナラティブ・アプローチは間違いなく患者満足度を高めることができます。

保険外などに出る際には、リピートを取ることが重要になりますので、ナラティブ・アプローチは効果的なのではないでしょうか?

まとめ

今後は、科学的な根拠の部分はAIなどにより人間以外のものに変わられていく。

しかし、物語を語ることは人間にこそ求められる部分で、その能力が高まると療法士としてだけではなく、社会的にニーズの高い人材へとなっていく可能性が高い。

ナラティブに患者様のことを理解する能力を高め、患者様にとってよりよい医療やサービスを提供できることを目指しましょう。