理学療法

〈研修レポ〉予防理学療法学会 第5回サテライト集会

今回は、日本理学療法士協会主催の日本予防理学療法学会第5回サテライト集会に参加してきました。

会場は筑波大学の東京キャンパスで行われました。

筑波大学が東京にあることを知らなかったのですがきれいな校舎でいた。

テーマは「予防理学療法の可能性の追求」で、集会長は筑波大学の山田実先生です。

教育講演 予防理学療法の可能性について

教育講演は、日本理学療法協会の会長の半田一登先生です。

先生が「予防理学療法」という言葉を使い始めたとき、他の理学療法士からは理解されなかったそうです。

理学療法は以前はリハビリテーションの中に包括されるものであり、その範囲では障害のあるものに対して行う治療法でした。

つまり障害を持たない人に対しては理学療法士は理学療法を提供することができなかったそうです。

今では、「理学療法士の名称の使用等について」という文章がお役所から出たことにより、医師の指示がなくても活動できるようになってきているのです。

予防分野は、医療保険外の事業であり、どの職種が行うかというものではなく、実力のあるものが担っていく分野です。

しかし、現在の理学療法士の頭の中は、現状の病院の型にとらわれてしまっているのではないか、というのが半田先生の考えのようです。

予防分野を広げていくためには、理学療法士の頭の中を変えていく必要があります。

半田先生は、2040年の問題も見据えた上で、制度に対するアプローチも必要だと述べられていました。

個人的な意見では、先日の参議院選挙の結果から、今後の理学療法業界にどのようおなことが起こるのか?その出来事に対して、協会としてはどのように対策していくのか?

そのあたりも含めた考えを聞きたかったです。

ランチョンセミナー サルコペニア

ランチョンセミナーは集会長の山田先生による、「サルコペニア:最新の知見に基づく予防と対策」です。

今回のサテライト集会は、事前予約をしておくと、お弁当が付きます。

それも含めて、最新の予防に関する叡智を集めた集会が3000円で聞けるというのは、とってもお得だと思います。

テーマはサルコペニア。サルコペニアは筋肉の量的な定価と質的な低下が生じた状態のことです。ちなみに、質的な低下はダイナペニアといいます。

筋萎縮は大まかに言うと、加齢か廃用にて生じます。

例えば、大腿骨の頸部骨折を生じる人は、加齢による筋力の低下が生じたあとに安静臥床による廃用で、さらに筋力が低下します。

サルコペニアの問題には低栄養の問題がからんできます。

特に重要なのがロイシンという必須アミノ酸です。

筋力を上げていくにはリハ栄養の知識も必須となるでしょう。

サルコペニアの方と健常なかたで、レジスタンス運動を行った実験があります。ただ運動をやるだけでは、サルコペニアの方は大きな筋力向上は得られなかったのですが、栄養を摂取したあとにやった場合だとサルコペニアの方で、大幅な筋力の向上が見られたとの報告があります。

若者よりも高齢者のほうが、よりタンパク質を摂取しなければならないそうです。

まとめ

今回は予防理学療法学会のサテライト集会に参加してきました。

経験年数を重ねると学会などから足が遠のく方もいると思いますが、いってみると新たな学びが多いと思います。

新しい研究者の方も出てきており、とてもいい刺激になると思います。

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