呼吸は動作であり、人間の臓器を表すものではありません。
1章で消化管、2章で心臓、3章では呼吸です。
出題範囲には、呼吸器の内容は出てこないので、呼吸の種類とそれぞれの特徴をおさえておけば問題ないでしょう。
目次
呼吸とは?
呼吸とは、酸素と二酸化炭素のガス交換を担う生理機能のことです。
生理学などでは、内呼吸(ガス交換)と外呼吸(息を吸って吐くこと)という用語がありましたが、出題範囲外です。
呼吸の方法により、自律神経をコントロールするが可能です。
テキストでは、自律神経を意識的にコントロールできる唯一の方法と記載されていますが、この点に関しては少し疑問が残ります。
運動すれば、交感神経は優位になりますし、水をたくさん飲めば副交感神経が優位になります。
唯一の方法ではないような気がしますが、即時性は他の方法よりもあるのは確かです。
腹式呼吸と胸式呼吸の違いさえ知っておけば大丈夫そうです。
〈健康管理能力検定2級〉練習問題
公式テキストの問題を○×方式で解いてみましょう!
- 横隔膜を使う呼吸を胸式呼吸という
- 胸式呼吸は副交感神経を刺激する
- 呼吸によって自律神経をコントロールできる
- 胸式呼吸は口で吸って口で吐く呼吸である
引用元は公式テキストです。
答えは、1、× 2,× 3,○ 4,×
横隔膜を使うのが腹式呼吸、肋間筋や胸郭を広げるのが胸式呼吸です。
腹式呼吸は副交感神経を刺激し、胸式呼吸は交感神経を刺激します。
それぞれの特徴を整理すると、下の図のようになります。
腹式呼吸 | 胸式呼吸 | |
働く神経 | 副交感神経 | 交感神経 |
動く筋肉 | 横隔膜 | 肋間筋 |
メリット | リラックス効果 細胞の活性化 免疫アップ など | スポーツに有利 活動的な体に インナーマッスルの活性化 など |
腹式呼吸は体を回復させる呼吸で、胸式呼吸は体を活動させる呼吸と捉えると理解しやすいでしょう。
〈健康管理能力検定2級〉予想問題
今度は予想問題です。4ページしか無いですが、10問考えてみます。
○×形式ですが、×だと思ったら正しい内容を考えてみましょう。
- 浅い呼吸は、身体を疲れにくくする。
- 呼吸を行う筋肉は肺にはない。
- 胸式呼吸は横隔膜を使う。
- 横隔膜は不随意筋であり、自分の意志によって動かすことはできない。
- 腹式呼吸をすることで交感神経が働きリラックスできる。
- 腹式呼吸を一定期間行うことで、アドレナリンが分泌され、爽快感を感じさせる。
- 胸式呼吸により、腹腔内の血液循環が良くなり、便通が良くなる。
- 胸式呼吸は、ラジオ体操やピラティスで行われる。
- 腹式呼吸をすることで、インナーマッスルを働かせることができる
- 胸式呼吸では胸郭をふくらませるように息を吸う。
〈健康管理能力検定2級〉回答と解説
- × → 浅い呼吸は、酸素が全身に行き渡らないため、疲れやすくなります。
- ○
- × → 腹式呼吸は横隔膜を使う。
- × → 横隔膜は随意筋であり、自分の意志で動かすことができる。
- ○
- × → アドレナリンではなくセロトニン
- × → 胸式呼吸でなく腹式呼吸
- ○
- × → インナーマッスルが働くのは胸式呼吸
- ○
加齢により肺炎が増加する。
ここからは範囲外の話です。
肺炎は肺炎でも誤嚥性肺炎という言葉を聞いたことはありますか?
呼吸の話とちょっと離れるかもしれません。
誤嚥性肺炎という病気は、誤嚥といって食べ物をちゃんと飲み込めずに、肺に食べ物が入ってしまって起こります。
体力の低下した高齢者は、注意しないとすぐに誤嚥してしまいます。
さらに知っておきたいのは、オーラルフレイルです。
オーラルフレイル
オーラルフレイルとは、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰えの一つです。
オーラルフレイルの始まりは、滑舌低下、たべこぼし、わずかなむせ、噛めない食品が増える、口の乾燥などほんの些細な症状です
口腔機能の衰えは、栄養状態を悪化させ、体力の低下を引き起こします。
8020運動
口腔機能で重要なのは、丈夫な歯を残すことです。
8020運動は80歳になっても20本以上の歯を保ちましょう!という運動です。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足できるという調査結果が出ているそうです。
健康な歯を保つことが、オーラルフレイルを防ぎ、健康寿命を伸ばすことに繋がります。
まとめ
今回は健康管理能力検定2級の3章の内容についてまとめました。
呼吸は腹式呼吸と胸式呼吸の違いを押さえておけば大丈夫そうです。
ちょっと脱線して口腔機能の話も、いれてみました。9章ではの内容が出てくるので再度確認しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読んでくれた皆さんの参考になれば嬉しいです。